久留米市の宮ノ陣には征西将軍懐良親王(かねよししんのう・かねながしんのう)をお祀りする宮ノ陣神社があります。将軍お手植えの梅の木「将軍梅」が(遅咲きなので)3月に満開を迎えます。他の梅の木は2月に咲き誇ります。
日本三大合戦の一つの舞台がここ福岡県久留米市にある宮ノ陣神社です。結構穴場なスポットなので、訪れてみたい方はこの記事をご参考にされてみてください。ご朱印をいただく方法も書いてますよ。
目次
宮ノ陣神社歴史
ご由緒
ご祭神は良成親王と懐良親王です。
正平14年(1359)8月、後醍醐天皇の皇子、征西将軍懐良親王は、菊池武光らの軍とともに足利方の大軍と、大保原(小郡市から宮ノ陣周辺)で戦いました。
日本三大合戦の一つ「大保原の合戦」です。
その戦いで、征西将軍宮がこの辺りに陣を張ったので「宮ノ陣」と呼ばれるようになったともいわれています。
明治21年、高良神社宮司の船曳鉄門らが社殿を創建し、後征西将軍宮良成親王(懐良親王の甥)を祀ったのが宮ノ陣神社だそうです。明治44年には懐良親王の霊が合祀されました。
境内には「将軍梅」という懐良親王が植えられたと言われる紅梅や、皇族お手植えの松の木があり、境内の他の梅は2月頃から、将軍梅は3月には咲き誇ります。(参考:境内のご由緒書き)
宮の陣てなんとなくかっこいい地名だなあと思っていたのですが、こんな由来があったのですね。それにしても日本三大合戦の一つがここ福岡県であったとは・・・。これも驚きでした。
案内
- 久留米市宮ノ陣5-12-1
- 0942-33-4422(久留米市観光案内所)
- 西鉄「宮の陣駅」から徒歩約5分
- 参拝時間は自由です。
- ご朱印は市内の諏訪神社にて書置きでいただけます。
すぐご覧になりたい方は「ご朱印をいただくには?」に飛んでくださいね。 - 駐車場は神社横に3台~5台ほど停められます。
- 平地にありますので坂も階段もありません。
宮ノ陣神社行き方
宮ノ陣神社は福岡県久留米市宮の陣にありますので、福岡市方面からの行き方をご案内します。
西鉄電車での行き方
福岡市からは西鉄天神駅から大牟田行きの電車に乗って宮の陣駅で降ります。急行電車ですと40分くらい。普通電車ではもっと時間がかかりますし、乗る電車によっては途中で乗り換えがあったりするので、急行に乗るのが一番いいです。特急電車は宮の陣駅には止まりませんのでご注意ください。
福岡空港からの行き方
福岡空港からならJRに乗るよりも、地下鉄でまずは西鉄天神駅まで出ることをおすすめします。(国内線から地下鉄が直接通っていますので、とても行きやすいです。)なぜならば、宮の陣はJR久留米駅からはちょっと遠いのです。バスも直接通っていません。タクシーに乗ると一番わかりやすいのですが時間もお金もそれなりにかかります。西鉄宮の陣駅からは神社まで徒歩で5分くらいなのでやはり西鉄電車を利用するのがよいと思います。
JRでの行き方
JRでしか来れませんという方もいらっしゃるでしょう。その場合はJR久留米駅で降り、タクシーに乗るか西鉄バスに乗ってくださいね。
バス乗り場は改札口を出て左に行き「ほとめき広場」という名の通路をまっすぐ行きます。エスカレーター(または階段、エレベーター)で一階へ降り、「まちなか口(東口)」から外へ出ます。すると右側に見えてきます。
タクシー乗り場はバス乗り場の反対側、「まちなか口(東口)」から出て左にあります。
西鉄バスですとまずは西鉄久留米駅まで行き、西鉄久留米駅で降車。その後電車で福岡行きの普通電車か急行電車にお乗りください。普通ですと2駅目、急行ですと1駅目が西鉄宮の陣駅です。
高速道路からの行き方
お車でお越しの方はグーグルマップを載せてますので、参考になさってください。高速ですと久留米ICからは10分~15分くらいで到着します。
宮ノ陣神社へ
鳥居
早速お参りしましょう。
鳥居は神社より少し離れた道路沿いにあります。西鉄宮の陣駅を出たら左にまっすぐ進みます。右には西鉄ストア宮の陣店があります。信号がありますのでわたってからも道なりにまっすぐ進むと左側に見えてきます。信号の所に看板があります。徒歩5,6分くらいかな。
鳥居は一基だけです。少し道路から奥にありますので、見落とされないように・・・。
参道
参道両脇には一般の住宅が建ち並んでいます。
狛犬
こちらの神社には狛犬がたくさんいます。この神社の広さからするとどうして!?と思うくらい何体もいてびっくりします。なんでもお伊勢参りから無事に帰った人が神様に感謝して奉納したそうです。その中の一対を代表して。この狛犬は「久留米尾立」というタイプで、高良大社にあるのが元なのだそう。福岡県にはこのタイプの狛犬が多いそうです。「尾立」の名の通りしっぽがピンと立っています。
狛犬ではありませんが、こちらにも牛の像がありました。
本殿
本殿です。神社は基本無人です。この日はお花のお手入れをなさってある方がいらっしゃいました。
宮ノ陣神社の神紋は鶴です。
令和5年1/3追記
元日に初詣に行って来ました。人もまばらでゆっくりとお参りできました。駐車場にも私たちの車しかありませんでした。はじめて元日にお参りしたのですが、普段閉まっている拝殿の中がこの日は開放されていました。
大きな太鼓が左右に2台ありました。はじめて内部を拝見することができて、嬉しかったです。
1/3追記ここまで。
将軍梅と梅の木(2023年2、3月追記あり)
この時は時期ではなかったので梅はまだですが、以前梅の時期にお参りしたことがありまして、その時に撮った画像もアップしますね。
いや、見事な紅梅です。これは2月の写真なので、将軍梅は咲いていませんでしたが、今度は満開の時にお参りしたいと思います。
2023年2/10追記
2/8にお参りに行った時はまだ梅はちらっとしか咲いていませんでした。
昨年は2/11頃にはかなり咲いていたので今年は少し遅いのかもしれませんね。
2/10追記終わり
2023年3/7追記
そろそろ遅咲きの将軍梅が咲いている頃なので行って来ました。
きれいに咲いていました!ピンクと白の淡い色合いがとても素敵です。
境内の他の梅はもう終わりに近づいてましたが、こちらの木はこれからが見ごろです!
なんだか懐良親王のお人柄が偲ばれるような花です。一生を戦いに身を投じてきた親王が少しでも心に平穏をと思い、お手植えされたのかなあと(勝手に)思いながら見ていました。
2023年3/21(火)祝日には「将軍梅梅まつり」が開催されるそうです。
- 開催日:2023年3/21(火・春分の日)
- 開催時間:10:00~15:00
- 催し物:校区戦没者慰霊祭(10:00~)子供相撲(13:00~)
3/7追記終わり
五万騎塚
宮ノ陣神社から少し離れていますが(徒歩15分くらいかな?)「大保原の合戦」で亡くなった方たちを悼む慰霊碑があります。「五万騎塚」公園です。合わせて訪れたい場所です。
私も合わせて行ってきました。
大保原の合戦で亡くなった方を敵味方ともに葬り、大塚を築いたのが五万騎塚の始まりだそうで、その当時塚の範囲は数千坪あったそうです。九州自動車道建設により、昭和47年に現在地へ移されたそうです。確かに高速道路がすぐ近くを走っています。
宮ノ陣神社からのマップを載せておきますね。ご参考にされてください。
ご朱印をいただくには?
宮ノ陣神社は無人ですので、ご朱印は久留米市内にある諏訪神社でいただきます。諏訪神社は以前に記事にしていますので、そちらをご参考いただければと思います。
諏訪神社で書置きでいただけます。500円です。
まとめ
宮ノ陣神社はとても静かでゆっくりと参拝できます。車ではちょっと入りづらいところですので、あまり人がごった返すイメージではありません。その分穴場としてゆっくりしたい方にはおすすめできるスポットです。境内はいつもきれいに掃除されていて、その時季その時季で咲く花等楽しめます。ただ将軍梅の開花時期には大勢の方がいらっしゃるそうなので、できれば公共交通機関でいらっしゃるほうがいいかと思われます。上記交通機関での行き方をご参考にされてください。
私は雰囲気がとても好きで何度もお参りさせていただいています。境内のベンチに腰掛けて歴史の彼方の懐良親王に想いを馳せるのもよいでしょう。
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